米独立記念日&雇用統計がブレーキか!?

 週明けかつ月初かつ今年下半期初かつ今年度第2Q初(?)でもある明日、ないし以降今週の東証はどういう地合いになるか……まず昨日配達された、明日7月1日付株式新聞1面トップ「週間展望」で、今週は戻りを試す展開とあり、案の定週末の米6月雇用統計が焦点と出ていた。あとかの国では早速1日に6月ISM製造業景況指数、3日に6月ADP雇用統計と6月ISM非製造業景況指数という経済指標があるが、やはり雇用統計が大注目だという。そしてこれも僕が思った通り、雇用者数&失業率が改善されればQE3の早期縮小観測が強まり、かえって軟調な地合いになりかねない。ただそれはいつか必ず訪れるものであって徐々に織り込まれていくものだ。また、予想と発表との大きな乖離が生まれれば、それは波乱要因にもなろうが、現時点で考えうる「最短距離」も一旦織り込まれつつあるともいう。
 そして今日の日経朝刊15面(日曜に考える)「市場アウトルック」株式の巻(?)ではもう1点、明日寄り付き前の日銀短観に着目していて、市場では「好数値が出れば日経平均1万4000円を試す契機になる」という。一方でNY株の巻(?)で「米4日が独立記念日の祝日で休場にもなり、おおよそ薄商いになろう。雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数の増加が16万5000と5月比でやや鈍化か」ともあった。
 あと日経ヴェリタス30日〜7月6日号22面(マーケット)「Outlook」には、米QE3縮小観測を手掛かりに米金利が上向くことで為替のドル高円安が進み、日本では輸出関連に買いが向かうとあった。
 先週末の欧米市場で英FTSEが27.93ポイント安の6215.47ポイント、NYダウが114.89ドル安の14909.60ドルと各々軟調で引けたこともあり、明日の東証は直前の日銀短観によりけりだが、一旦下げる公算ありだろう。その後堅調になったとしても、週末の米休場&雇用統計をにらんでスピードダウンは不可避かもしれない。
 ただし「僕的個別銘柄」(?)において、新日鉄住金について株式新聞「週間展望」の左に囲みで「不動産、鉄鋼に原点回帰の買い」と題し、今期後半からの市況回復期待からJFEや新日鉄住金に対して海外ファンドの動きが活発だという。確かに27日付でも2面「ミニミニ情報」で「高炉大手に関して、中国市場にて鋼材価格の底打ち・反転観測があり、JPモルガン証券が25日付で投資判断を中立から強気に引き上げ」とベタで出ていて、僕的に見逃せなかった(?)。