「寄り付き大幅下落」のち「大引け大幅上昇」。

 週末今日の東証は、昨日の欧米市場とりわけNYダウが今年最大の下げ幅を記録したことからツレ安で寄り付き、日経平均前場で一時昨日20日比310円安まで下げた後、後場に入っていつの間にか(?)逆に一時300円高まで上げ(!)、結局215円55銭高の1万3230円13銭で引けた。昨日英FTSEが189.31ポイント安の6159.51ポイント、そしてNYダウが今年最大の下げ幅353.87ドル安の1万4758.32ドルで引け、今日も近隣アジア市場も軒並み軟調で終始した中、何やら日本市場だけが気を吐いた格好である(!)。一昨日FOMCで「必殺QE3の縮小&終了計画」(?)を初公表した直後だっただけに、欧米アジアが落ち着かなかった一方、日本は寄り付きこそその流れに押されたが、後場に入って僕の言うように(?)「QE3縮小&終了計画ったって、あくまで条件付きなんだから」と落ち着きを取り戻した感がある。あと明後日の東京都議選での自公連立与党の快勝、ひいては来月の参院選もまた然り、というところまで織り込んできた感もある。
 我が2銘柄でも新日鉄住金が寄り付き直後11円安の249円まで下げたが、大引けは2円安の258円まで戻した。三井物産に至っては、28円安の1198円と心理的節目の1200円割れで寄り付いたのに、11円高にまで切り返して1237円で引けた。物産がこうも切れ味鋭い追い込みを見せたのは(?)、今日の日経朝刊1面準トップに、伊藤忠と共に豪英資源大手BHBビリトンから豪州の鉄鉱石権益を取得するという記事が出て、両社がその通り正式発表したことが後場に入ってから決め手になったのかもしれない。