あくまで条件付きの「必殺QE3」縮小&終了プラン。

 今朝未明4時半ごろ配信の日経電子版に、FRB(米連邦準備理事会)のバーナンキ議長が19日午後(日本時間20日未明)の記者会見で、現下のQE3(量的金融緩和第3弾:ゼロ金利政策、月額850億ドルに上る中長期証券の証券購入)について大要こう述べたと出ていた。
 「今後米経済指標が年率2%のインフレ目標などと整合的であれば、FOMCは現時点で年内に証券購入ペースを緩やかにするのが適切だと考えている」
 「経済状況の好転が続けば、14年前半を通じてゆっくりしたペースで証券購入の減額を進め、来年央で購入を終了させたい」
 やはり米国始まって以来過去最大規模とも謳われている「必殺QE3」は、そういつまでも続けるわけにもいかないと事実上初めて語ったわけで、これもあの「5・22」以降世界中で織り込んできた材料ではあろう。それを受けてか、昨日の欧米株とりわけNYダウが206.04ドル安の15112.19ドルと急落している。
 ただ、今回の表明も「」の中の冒頭にいずれもそれなりの条件を加えていて、決して問答無用とまで言っていないのだ。もちろん即行とも言っておらず、今回のFOMCでは現状維持である。そこをキチンと咀嚼せず、単に「QE3もいよいよ止めるか」の部分だけを捉えて早合点的行動をとるのも考えものである。