鉄鋼大国中国に風穴を開けるか!?新日鉄住金。

 今日の日経朝刊1面トップに、新日鉄住金が中国で自動車向け高級鋼板の新工場を建設するという記事が出ていた。かの国では相変わらず「鉄鋼インフレ」解消までには全く至っておらず、再編も捗々しくない中で見出しを見た一瞬疑問に思ったが、リード文に「自動車鋼板の需給は逼迫」とあり、「個別品目ではデフレ」ということでスポット的狙いに打って出るようだ。
 実際には新日鉄住金と中国鉄鋼大手・宝鋼集団との5割ずつ出資の合弁会社で、上海に本社を置く宝鋼新日鉄自動車鋼板が自動車用亜鉛メッキ鋼板の大型ラインを増設する。着工には中国当局の許認可が必要というが、政府自体がそういう高付加価値産業の誘致に尽力していてそれはクリアの見通し、早ければ2年後にも稼働スタートにまでこぎつけるという。
 まあ未だ「ナンチャッテ株主」の域を出ない僕的には(?)、これによって所詮鉄鋼インフレでしかない大国たる中国での言わば「ニッチ攻略」に成功し、中国で確固たる地位を占めつつインドにも攻め込んでいければ、世界1・2位の人口大国を制圧し万々歳という、長期的読みに没頭したいところだ(!)。