26日にも物産65株、コスト削減売り……そして新日鉄&住金の実質的“合併”。

 先週末21日の東証日経平均が一応23円02銭高の9110円00銭で引けたものの、19日に日銀の追加金融緩和で上げた分が20日にはもうチャラになっていたことから、どんなに日米欧が金融緩和に踏み切っても地合いの悪さは相変わらずな感がある。我が3銘柄も新日鉄が2円安の168円、住金が1円安の124円、三井物産が変わらずの1163円で引けていた。
 株式新聞や日経CNBCでは、紙面や放送の上で「先の日銀の追加緩和、10兆では迫力不足」と案の定評されており、6日の欧州ECBや13日の米FRBとは比較にならない、よってまたぞろ為替でも円高基調が続くことから、月替わりを待たず明々後日26日に実質年度下期入りする今週も地合い好転までは望むべくもあるまい。
 そこで配当権利確定させた翌日26日に、物産65株売りに出る案が浮上している。ただこれは決して処分売りではなく、26日以降10月に入ってまた1100円割れをうかがう株価軟調が僕的に予想されるためで、次の3月末の配当権利奪取に向けてうまくして1000円ラインでのナンピンを狙う作戦である。それに、たまには株価下落を楽しみにすることがあっても、精神衛生上大いにあっていいかもしれない(?)。
 今日SBI証券のWebを立ち上げて計算したが、7月13日に持ち高をそれまでの100株から110株にして以来、9月19日の5株の買いまでの65株の平均単価(税・手数料除き、小数以下切り上げ)は1179円で、週末の終値からあと16円である。あと2〜3日で1180円、ましてや1200円をうかがう株価も望むべくもないが、仮に権利付き最終日の明後日25日にそこまで行くことがあれば、場合によっては「権利放棄的売り」つまり25日の後場寄りで売りに出ることもあり得る。もっとも65株分の中間配当が税抜き1580円の見込みだが、翌26日に権利落ちの売りがあるだろうにしても、物産に限っていくら地合いが悪かろうと「27円」も下げるだろうか……という疑問も大いにある。まあ、その辺は今この時間においてあれこれ推測しても楽しい反面ムダで(?)、それこそ明日明後日の日米欧アジアの立会い如何にかかっていよう。

 それともうひとつのMy楽しみは、言わずと知れた新日鉄と住金の合併で、組織的には10月イッピだが株的には住金の方が25日に最終売買日、翌26日に上場廃止……1949年9月に上場して以来63年、上場の1年後50年9月に日経平均に採用されて以来62年の立会いにピリオド、実質その日をもって「Good Bye住金」というわけだ。
 僕的に新日鉄は2月16日、住金は7月10日を最後に一切売買しておらず、前者は持ち高1000株で平均単価221円(!)、後者は1361株で147円である。昨今の円高基調や米欧中の景気減速懸念によって相当軟調な地合いで、先週末時点での評価損も実に前者5万3000円(!)、後者1万8150円の計7万1150円に上っている。
 しかし……今回の“合併”により10月イッピで、住金1361株が合併比率1:0.735によって新日鉄住金1000株に生まれ変わることから、平均単価が一気に184円(!)、評価損も約3万円(!)にまで下がる手はずになっている。もっとも新日鉄住金に関しては今回配当がゼロなのに加え、こういう地合いなので引き続き塩漬け決定なのは言うまでもない(?)。