“新日鉄住金”上期大幅赤字(!)……住金自社株買いとは!?

 今夕残業休憩中に見た日経電子版でめまいがした(?)……まず見つけた16時59分配信の記事で、新日鉄が4−9月期において連結最終赤字が従来予想の850億円から1550億円に拡大するとあった(!)。これは日経の見立てではなく会社発表とのことで、鋼材市況の低迷が姫路にある広畑製鉄所と堺にある堺製鉄所の2製鉄所を直撃する形で、減損損失1200億を特別損失に計上するという。また、保有する住金株の売却で、投資有価証券評価損が税務上損金算入されて税負担が軽減するともあり、この辺はよくわからない(?)。
 そして直後見つけた16時42分配信の記事で、住金も従来予想の80億の赤から1280億もの赤に拡大、こちらは子会社の住金鋼鉄和歌山が保有する製造設備について1200億の減損損失があるという。
 「あ〜、明日の立会いが怖い!!」……そう思うのは僕だけではなかろう。下手をすればストップ安に見舞われるかもしれない(制限下げ幅50円で、新日鉄110円、住金67円ですと!?)。そもそも今日の東証は欧州や中国の景気減速懸念が再燃し日経平均が急反落、昨日29日比86円03銭安の8983円78銭で引け、我が3銘柄も新日鉄が6円安の160円、住金が4円安の117円、三井物産が14円安の1113円となっていた。新日鉄&住金の下げは、今日のこのことが引け後だったようで織り込んでいないはずなので、明日が怖いわけだ(!)。
 ただ、ウチに帰ってから見た日経CNBC『WRAP TODAY』で、「住金が自社株買いの枠設定……発行済株式数の10.79%、買付上限額750億」(!)と言っていたのはサプライズか!? 「約48億600万株の10.79%」というと約5億1800万株で、今日の終値を掛けると600億円超……もっともそれは前述の「新日鉄が住金株売却」の受け皿とも取れ、事情がもうひとつ把握しづらい。なお、朝日電子版には「新日鉄保有の4億5000万株の住金株を住金が買い取り、9月28日付で消却」ともあるが……!?
 まあとにかくこれら「大赤字&自社株買い」の問題は、明日以降の日経本紙や日経産業、日刊工業で詳しく解説してもらうしかあるまい。