三井化学の工場爆発事故で、明日以降の推移は如何に……

 今朝見たNHKニュースや9時17分配信(11時35分更新)の日経電子版で、未明の2時15分頃に山口県和木町にある総合化学大手・三井化学東証1部・コードNo.4183)岩国大竹工場プラントで爆発があり、22歳の若手社員が死亡、10人超が重軽傷を負ったというニュースがあった。電子版の記事では1度ばかりか数回の爆発があったといい、ニュース映像を見ると確かに相当な災害規模に映っていた。
 事は三井グループということで、すぐ日経会社情報春号を手にし594ページの三井化学のところを広げると、やはり第4位の大株主に3.4%・3474万株保有三井物産が名を連ねていた。のみならず物産とは販売・仕入れでも取引があり、また、商社相手の販売に関しては物産ばかりかグループの垣根を越えて、三菱商事や丸紅とも取引があるという。
 昨日配達された明日23日付株式新聞13面の相場表を見ると、三井化は一昨日20日に242円(前日比2円高)で引けているが、陰線11の新値3本足や0.6倍のPBRを見る限り、配当利回りが2%超あるにもかかわらず下げ基調が続いているようだ。そこへ今回の事故なので、その工場での損失が業績にどう影響するかはもちろんまだわからないものの、少なくとも明日は240円ライン、いや下手をすれば230円ライン、220円ラインのキープも危ういかもしれない。のみならず、物産や第7位株主の三井住友銀行を傘下に据える三井住友FGもショック的な下げがあるかもしれない。
 もっとも、大株主ながら物産への業績面への影響は軽微だと思いたいが、果たして如何ばかりか、明日以降の日経各紙や日刊工業、日経CNBCを中心に追っていくしかあるまい。