米企業決算発表一段落まで油断できず。

 今日の東証は昨日の欧米市場が共に大幅続伸……英FTSEが前日比100.67ポイント高の5766.95ポイント、NYダウが194.13ドル高の1万3115.54ドルだった流れ、かつ為替で円が対ドル・ユーロで円安に振れたこともあり(81円台・106円台)日経平均も高値引け、昨日17日比202円55銭高の9667円26銭で引けた。日経電子版の場況を見ると、スペインの短期国債(TB)入札が難なく終わったことで欧州債務問題への懸念がやや後退、今日の朝日朝刊9面(経済)、毎日朝刊4面(総合・経済)、読売朝刊10面(経済)、日経朝刊5面(経済2)……つまり地方紙も含めた主だった朝刊全紙に出ていた(であろう)、IMF(International Monetary Fund:国際通貨基金)による現地(米ワシントン)時間17日発表の12年世界経済成長見通しの上方修正もマクロ的買い材料だったようだ。
 そして我が3銘柄も、新日鉄が8円高の211円で含み損1000株1万円ジャスト、住金が5円高の154円で700株7700円、三井物産が25円高の1300円で200株9800円、計2万7500円にまで圧縮された。ただ朝日朝刊9面と読売朝刊11面(経済)、日経朝刊1面&10面(企業1)に、いずれも三菱商事と物産が4年後の16年にも米産LNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)の輸入スタートに踏み切るという記事が出ていたものの、商事35円高(1805円)、物産25円高の材料にはなっていなかったようで、あくまでそういった地合い好転的材料による上げだとしていた。
 もっとも今日の日経CNBC『WRAP TODAY』でも言われていたが、先に本格化している米企業の決算発表で、昨日時点ではまだ何ともないものの仮に今日以降ネガティブサプライズ的な内容でも飛び出せば、即NYダウ急落から日本株も売られかねないから、昨日今日の地合いだけで浮かれるのは早計だろう。いわんや相変わらずの欧州問題も、昨日今日のところはあくまで「懸念がやや後退」に過ぎないのであって「全面解決」まではまだまだ道半ば……なのかどうかすら不透明においておやだ。