前期の収益上振れは織り込んでいなかった……

 週明け今日の東証は、相変わらずの欧州債務問題に対する懸念で先週末の欧米市場が軟調だった流れを引き継ぎ、為替でも対ドル・ユーロで円高に振れたこともあって日経平均が反落、先週末13日比167円35銭安の9470円64銭で引けた。
 ただ、我が3銘柄で三井物産こそ41円も急落し(!)1271円で終わってしまったものの、新日鉄&住金が共に1円高の206円・151円とチョイ堅調だった(?)。これは今日の日経朝刊1面中ほどに、新日鉄やJFE HDが12年3月期に従来予想比で各々100億円ずつ上振れ、発表直前の土壇場で(?)連結経常利益が1300億・500億程度になるという記事が出ていたのが材料視されたようだ。共に前場で一時6円高の211円、3円高の153円まで買われ、東証1部出来高ランキングでも3位・7位にまでなっていた。
 僕的には前期末の土壇場での円安反転があったので、そういった上振れ自体はある程度織り込み済みだとは思っていたが、100億という具体的数字はまだ出ていなかったので、「先週さすがに売り過ぎた!」と今日の市場で若干慌てた面があったかもしれない。もっとも記事の末尾にあった、自動車向けや震災復興需要、輸出拡大による今3月期の回復基調見通しだとか、逆にアジア勢の増産や中国での需要減退といった悪材料には要注意、との“プラスマイナス”はさすがに織り込み済みだろう。
 なお、明日の株式新聞に載る3月期末決算発表スケジュールリストに、新日鉄&住金が月末27日でこれは案の定(!)、物産が連休明け5月7日と出ていたが、そういえば今月の筈の「新生・新日鉄住金の合併調印」は、一体何日なのか(?)現時点で知らされていない……まさか決算発表直後(?)……両社の財務担当役員が決算発表後、時間をおいて両社社長による調印式(?)……まあいずれにせよ我々アウトサイダーの零細株主にとっては、今秋10月イッピに無事合併・発足して貰えればいいだけのことだが(!)。