新日鉄、来期以降は減価償却費減の増益要因。

 今日の日経朝刊15面(投資・財務)に、新日鉄やJFEの鉄鋼どころや石油・化学セクターといった俗にいう重厚長大企業において、5年前の07年度税制改正での減価償却費に対するある“影響”が消えるために12年度は一転、その分が増益要因に変身する(?)という記事が出ていた。対象になる主だった企業で10社ばかり表になっていたが、トップがJFEで300〜400億円、次いで新日鉄の200〜300億円、やや差があって神戸製鋼の110億円超、出光興産の100億円……と続いていた。
 やはり記事にもあったが、こういった鉄鋼・化学セクターは、そこかしこに製鉄所なり製油所を抱えるため各々数千億円からの設投を強いられていて、減価償却費も文字通りケタ違いに違いない(!)……もっとも新日鉄と住金の有報のその辺までは細かく見ていないが(?)。ともあれこのリポートが、週明け以降の株価に織り込まれていくことを祈るのみである(?)。
 なお、今回のことは07年度税制改正による“カラクリ”というが、その経緯がもう一つ理解できなかった(?)。「税法上の」云々といっていたことから法人税法が絡んでいるのだろうが、流石に僕的に「理解の埒外」……悔しいものの止むを得ず、とりあえず「新日鉄、来期以降そんなこんなで200億超の増益要因あり」と(?)上げ材料としてテイクノートしておくしかあるまい。