新日鉄・住金合併の海外承認、残る中国当局OKで“パーフェクト”達成(!)。

 今日は春の彼岸の中日・春分の日だが、今朝のウチの朝日9面(経済)、毎日7面(経済)、日経9面(企業総合)、日刊工業3面(総合)と、読売と株式を除く全紙に、いずれも海外の競争当局による新日鉄・住金の合併審査において、最後に残る中国もこのほど承認を済ませ、これで海外10ヵ国の当局全てからOKを得たと出ていた。あと9ヵ国の内訳は日経に出ていて、米、露、独、韓、台、印、伯、シンガポールノルウェーである。そして昨秋9月下旬に中国商務部が両社から書類を受理、最長180日間の審査となったが新日鉄曰く「特に滞りなかった」という。
 しかしそれにしても中国がよくぞ許してくれたものだと、内心ホッとしながら思った……日刊工業に出ていた、パナソニック三洋電機の統合で一部問題ありとする見解を示したことがあったように、何だかんだとゴネやしないかと(?)思ったのだ。中国は年間粗鋼生産量が世界一で日本の延べ7倍の7億トンあるが、日本とは比べものにならないくらい何社もひしめき合っていて業界再編がなされておらず、群雄割拠どころではない様相なのだ。そこへ“新日鉄住金”が割って入ろうものなら、かの国政府・業界は面白くなかろうとも慮ったわけだが、「結局無条件承認」(日刊工業)の決着となったようだ。