未だ“鉄鋼インフレ”の中、円安背景にあえて輸出ドライブで勝負か!?

 今日の日経朝刊9面(企業)トップに、新日鉄や東京製鉄と高炉・電炉問わず、昨今の円安ドル高ユーロ高基調(各83円台、109円台)を背景にようやく鉄鋼輸出を回復させる兆しが出てきたという記事が出ていた。新日鉄は年初時点で1〜3月期の粗鋼生産を730万トンとしていたが、10万トン増の740万トンと残り実質10日を切ったのに(?)上方修正するという。ただ、鉄鋼連盟では「まだ“円高”。せめて対ドルで90円台がほしい」としている上、2月9日付日経産業新聞でも出ていたが、中国での昨年の「生産調整抜き増産」(?)のせいで未だ世界的な“鉄鋼インフレ”でもあろうから、「兆し」のみで終わる懸念もなきにしもだ。
 「しかしこの円安基調をチャンスと捉えて、あえていっちょ輸出ドライブでもかけるか!?……世界的在庫は中韓メーカーが大部分だろうから、『“新日鉄住金”はいか〜っすかあ!!』とかバックレて割り込めば(?)案外勝負になったりして」
 それが正解か否かは、後々日経産業や日刊工業辺りで特集でも組んで答えが示されるだろう(?)。