LNG記事ラッシュ……読売のスクープ&日経の連載。

 昔日の高田みづえさんがMy夢に登場し幸せ気分で目覚めた(!)後に手に取った今朝の読売1面トップに、政府が米国のLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)の対日輸出許可を求めるべく交渉入りしたという記事が出ていた。他の朝日や毎日、日経本紙にはなかったから、産経その他にもなかったろうスクープである(!)。野田首相が今春訪米予定で、その際のオバマ大統領との日米首脳会談か何かで合意を取り付けるべく、両国政府が調整中という。
 解説にあったが、米国では天然ガス法によるLNGの輸出規制があって、かの国の業者が天然ガスを輸出する際エネルギー省の許認可が必要……ただし対米FTA(自由貿易協定)締結済みの国にはアッサリ認可が下りる一方(?)、未締結・非締結の相手国には省での審査か何かか、許すや否やの可否判断がなされるという。
 また、関係筋の話として日本政府が求めているのは、ルイジアナとメリーランドの両州で進行中のLNG採掘プロジェクトからの輸出で、その参入には三菱商事等の商社や中部電力とか東京ガス等の電力・ガスセクターが関心を寄せている。要は原発ストップ&再稼動の可否といったエネルギー問題解決の一助自体はさることながら、そういったビジネス面も支援したい思惑がある。

 そして日経朝刊5面(経済2)でも『エネルギーを問う LNGの死角(上)』という、多分向こう3回か(?)連載記事が始まった。昨日遂に関西電力原発も点検のため全面ストップしたが(!)、国内54基のオールストップも秒読み段階で、発電するにおいて原子力がダメなら天然ガスによる火力しかない。しかしいきなりのガス輸入増は国富流出や、このほど昨年31年振りにカウントした貿易赤字拡大に繋がりかねないばかりか、調達自体も口で言うほどそうすぐ簡単にはいかない……
 まあ、だから今日の読売のスクープなのだが(!)、明日にもこの連載で取り上げる公算大だろう。
 「へえ〜、まあ今やわたしなんかより注目の天然ガス・LNGってわけネ、山川君!?」
 「注目ではあるけど、そうまで言ってないよ」
 「でも読売の記事に商社、三菱の名前が出たってことは、当然三井物産もどうなるかってことでしょ!?」
 「もちろん!!……よくわかってるね」
 「だってこないだ何とかガスって……」
 「シェールガス?」
 「そうそう、それもあって昨日100株買い足した面もあるんでしょ!?」
 「そういうこと」
 「ねえ、三菱商事は買わないの?」
 「確かにここ数日やけに堅調だけど、やっぱ物産以外ちょっと関心もないしねえ」
 因みに今宵そういったシナリオは如何に、って感じか(?)。