物産、今日の株式新聞「中期投資」推奨銘柄。

 今日の東証は、ここ数日僕が言った通り(!)急な相場上昇で短期的な過熱感が警戒され、自動車や金融など主力大型株が利食い売りに押された挙げ句日経平均は続落、昨日比55円07銭安の8947円17銭で引けた。為替で円が対ドルで77円台、対ユーロで102円台と依然円高反転が見られなかったものの、今日は金曜で週末の持ち高調整売りの指摘もあり、日経平均後場から大引けにかけて下げ足を早めた。また、一応今日は株価指数オプションとミニ日経平均先物の特別清算指数(SQ)算出日で、試算で9011円と半年ぶりくらいの9000円台になったようだが、それ絡みの現物への影響は少なかったという。
 そして我が3銘柄も、新日鉄が5円安の202円、一昨日8日利食ったカネを塩漬けにし(?)買い戻し狙い中の住金が3円安でその時の指値売却株価でもあった145円、三井物産が17円安の1307円と、ほぼ狙い通り下げてくれた。しかし何れもまだ、競馬馬に例えるところの(?)“もうひと絞りほしい”……馬体が重過ぎてレースにならず、連対ばかりか3着にも来ないかもしれない不安から、あと5〜10キロとか減らしてほしかった時に言うが、まあ3銘柄共“是非買い戻したいMy希望株価”……新日鉄が190円台のできれば前半、住金が130円台でこれもできれば前半、物産が1290円台かできれば70〜80円台……までもう一息(!)、順張り派その他の市場参加者には悪いが(?)来週に期待だ。それこそその時の“調教”で“馬体が絞れる”かもしれないが(?)、さしあたってこれから後刻の欧米市場が楽しみでもある(!)。もっとも今宵の日経CNBCを見るともう早速、英・独等の欧州市場が全般的に軟調に推移している。

 今日はそれ以前に株式新聞3面「明日を読む」トップに、中期投資で三井物産が取り上げられていた。週足チャート分析で6日にローソク足が104週移動平均線を突き抜けたとか、信用買い残が減少したとかのテクニカル面はもとより、今期業績面や外部環境等々を勘案し来期へ向けて今が仕込み場といった按配だった。今回は昨年12月2日付「注目株」のような直近予測とは違って、あくまで中期展望のため目標株価の言及がなかったが、週足チャートでも昨年来高値が2月17日の1558円、一昨年の高値が4月12日の1665円と出ていて、それこそ中期的にはその辺を目指すと遠回しに述べているかのようだ……もっとも「注目株」の“目標株価1450円の的中不的中”が、いよいよ来月決定するのを少なくとも僕は忘れていない(?)。ともあれ、かなり大きなスペースを割いて業績面や外部環境等の材料を提供していて、僕的にも“中期的参考資料”となりそうだ。
 まあそこにはいずれ「新日鉄住金」も登場の運びだろうが、それも含めてもう来期を見据えたいところなのは全く同感だ(!)。ただ、新日鉄や住金に限らず鉄鋼全般に関しては、昨日の日経産業新聞国際面&自動車・素材・エネルギー面ではないが、来期の粗鋼生産量自体が今期比で若干ながらまた減る見通しなこともあり、中期的にはまだ低迷続きでも何らおかしくないと睨んでいる。