新日鉄初の売り出動200株&住金も1000株利食い。

 今日の東証後場に入って日経平均が3ヵ月ぶりに9000円台回復、昨日比98円07銭高の9015円59銭で引けた。また、我が3銘柄も新日鉄がどういうわけか値を飛ばして11円高(!)の206円、住金も8円上げて148円、三井物産が4円高の1325円だった。前日のNYダウが約3年8ヵ月ぶりの高値12878.20ドルを付けたことをはじめ、欧州アジア市場が軒並み堅調だったこと以上であろう、円相場が対ドル・ユーロで下落してそれぞれ77円台、102円台(!)をつけたことで輸出関連など主力株に買いが集まったという。ただ、日経電子版の市況にもあったが日経平均9000円乗せの際、先物主導だった点が唯一引っかかり、このまま続伸し9000円台定着ばかりか1万円をも目指すかどうかまでは定かでもなかろう。
 そこで10時の休憩時、まず新日鉄200株の売り注文、次いで住金の株価推移もたどった上1000株145円の指値売り注文も出した。住金は10時半過ぎにすぐ約定、新日鉄後場に205円で約定した。住金はここ何日か130円台半ばで推移していて、1月27日の141円での買戻し失敗を痛感し通しだったが(?)、今日やっと戻り高値をマークしたのでまたまた利食ってみた。しかし後場に入って147から一時148までつけ、「145は遠慮し過ぎだったか!? やはりこういう勢いの時は遠慮なく、せめて146〜7にしとくべきだった」と悔いが残った(!)。あとはもちろんのこと、また130円台にまで下がってくれることを願いつつ(!)、今度こそその水準まで粘り待ちし買い戻すつもりだ。
 また、新日鉄200株売り出動も今日になって思いついた、保有コスト削減策だ。かつて190円ラインで買い集めた分のうち、今日のように200円台半ばまで来たら一旦売りに出し、仮にまた190円台にまで引っ込んでそこで買い戻せば、持ち高1400のまま今の平均単価223円から引き下げられるのだ。今までこういう簡単なことになぜ気付かなかったかと思う。
 まあ今日新日鉄や住金が堅調だったのは、円安基調もさることながら、一つに昨日発表のトヨタの決算で今期末予想が思いのほか上方修正だったことと、もう一つが今日の日経朝刊6面(国際1)「海外企業決算」にベタで、“世界王者”アルセロール・ミタルの11年10〜12月期赤字決算が出ていたこととも無関係ではなかろう。
 その四半期の最終損益10億ドル(約760億円)の赤で、前年同期7億8000万ドルの赤から膨らみ、11年通期の純利益も10年比22%減の22億6200万ドルにとどまった。欧州問題によるかの地域での低迷で、リストラ費用の計上も加わってのことだという。欧州問題に関して、やはり王者といえども無縁であり得ないわけだが、この記事、面の中ほどに小さく出ており危うく見落とすところだった(!)。海外短信の一種なのはわかるが、ことは「天下のアルセロール」……競馬に例えると、今秋新日鉄住金が向こう正面で単独2番手に上がってマークし続ける相手、目下先頭ばかりか若干ペースを落としつつも大逃げを打っている……そういう会社の決算なのだ(!)。もう少し大きい扱い、いや、1面級の扱いにしてもらいたいものだ(!)。