この大赤字で復活は至難の業(!)、不可能に近い(!)。

 今日のウチの朝刊で朝日9面(経済)トップ、毎日3面(総合)トップ、読売1面&10面(経済)トップ、日経1面トップ&3面(総合)トップ……パナソニックが昨日発表した今期第3Q決算で、今期最終赤字見込み実に7800億円(!)という記事のオンパレードである(!)。朝日と読売にもあった通り、3年前の09年3月期に日立が7873億を記録したことがあったが、そのレコード更新成るか否かも見ものだ(?)。というか、松下電器から社名変更しパナソニックがすっかり定着したにもかかわらず、これもこれで古来からの“マネシタ電器”健在なのかと苦笑してしまうのは、世間で僕たったひとりだけか!?
 あと毎日に出ていたが、「(赤字の主因の)テレビ事業にメーカーが多数参入、供給過剰に陥った」云々という言い訳も2つの意味でおかしい。まず参入が多いのも、あくまで自由経済下において結果的な成否はともかく、各社立派かつ当然な経営方針であり経済行為であり、それらを迎え撃って撃破して売上・利益を上げてこそ、かつて国内シェアトップに君臨した真の王者ではないのか。供給過剰云々というのも、今や幼稚園児ですら鼻であしらうもののそれこそ松下幸之助なりに言う立派な「水道哲学」であるはずで、それも言い訳にするなら、僕的に案の定というべきか水道哲学を筆頭に、幸之助の思想が根本から誤った子供騙しに過ぎないことになる(!)。真の誤りが果たして幸之助の思想なのか、昨今の経営陣・経営方針なのか、そろそろハッキリしてもらわないと、そもそも今後の青少年への教育上良くないと思わないか!? また、そんな言い訳をする自体、最早お隣韓国はサムスン電子やLG電子に勝てないのを吐露しているにも等しく、敵に足元を見透かされ全くもってお笑いグサも甚だしい(!)。
 3年前に同様の大赤字を出した日立が、今期も16%減益とはいえ2000億からの純利益を計上、というまでに復活したのは、毎日と日経にも出ていたが、金額の多寡あれど今期も厳しいながら何とか純利益を計上できる東芝三菱電機共々、長きに渡り社会インフラにも注力してきたからだ。特に一昨年か昨年か僕も一頃よく書いたが、鉄道車両(部品)で実績を上げてきた点でも東芝・三菱と共通する。
 これに対してパナソニックは旧松下時代からそんなことに無頓着だったばかりか、ふた昔前の僕の在籍時、職場の周囲で散々“My鉄ちゃん”を侮蔑してきた経緯まである(!)、そんな程度にとどまる社風であり職場風土なのだ。今回の決算は20年越しのその“天罰”ともいえ(?)、いくら“マネシタ電器”の健在ぶりで日立に続こうとしても、東芝や三菱共々日立だって何も昨日今日インフラをおっ始めたわけじゃないんだから、そんな芸当が不可能なのは誰の目にも明らかだ……大体、日立にしたってパナソニックと一緒にされたら不愉快の極致だろう(!)。ましてや年明け早々の1月3日付日経朝刊1面トップに出ていた通り、サムスンがもう年内にも有機ELを引っ提げて再び日本に“宣戦布告”してくるから、まあそう遠くない将来、サムスンやLGにせいぜい最後のトドメを刺されるがいい(!)。