住金物産が鉄道保守車両セールスとは知らなかった(!)。

 今日の日経産業新聞23面(機械)トップに、住金物産(9938)がJR西日本から受注したレール削正車両を今後他の各社にも売り込むという記事が出ていた。車両メーカーは欧州オーストリアのリンジンガー社で、JR西に納入したという紙面の写真にも前面に「LINSINGER」とある。 この車両のレール削正方式は「ミリング式」で、超硬合金のカッターでレール表面を削り取るもので、一晩(終電から始発までの2〜3時間)の内に2〜3kmの稼動が可能という性能があり海外では一般的という。これに対して国内では砥石を擦る「グラインダ式」だが、一晩の内に300〜500m程度しか稼動できない。それだけにミリング式の方が価格が4割増しだが、どうやら住金物産では「稼動距離が従来の4〜10倍」という費用対効果のアピールで、20年までの向こう8年間で国内15台・200億円相当の受注を目標にするようだ。
 鉄道車両関係にもタッチしている商社は三井物産等々あって、それも立派な僕的“買い材料”でもあるのだが(!)、住金物産もそういったことに携わっているとは知らなかった。日経会社情報にもそこまで出ていないし、新年早々4日に買った「商社の本3冊」も取り上げているのがどれも三井物産等の総合商社中心なので、住金のような専門商社は皆無である。ただ、実質的親会社で僕も先週1000株の回転売買にテンパっていた(?)住友金属工業が、車輪もシームレスと並ぶ柱であることから、よく思い致せばそういった関係もありである。
 因みに今日の東証での住金物産は4本値がキレイに「213」で並んでいて(?)先週末27日比4円安、今期通期予想配当が6円なので配当利回り2.8%となっている。