今日のところは織り込み済みの下げだったが……

 週明け今日の東証は案の定反落し、日経平均が先週末13日比121円66銭安の8378円36銭、そして我が4銘柄も新日鉄が2円安の185円、住金が変わらずの135円、三井物産が23円安の1196円、みずほFGが2円安の107円で各々引けた。もちろん米S&Pによる欧州9カ国国債格付け引き下げで、先週末の欧米市場の下げに加えて、今日の東京外為でも一時1ユーロ97円04銭(!)というまたまた11年ぶりの安値に伴うものである。
 ただ、欧米市場でもそうだったろうが今日の東証でも、日経平均から我が4銘柄まで下げ渋って引けたというか、意外に下値抵抗があって引けた感があると思うのは僕だけだろうか。三井物産が23円下げたといっても株価水準を考えると、言ってみれば新日鉄等と変わらない下げ方だった。こうして見ると各銘柄それぞれ、新日鉄が180円レンジ、住金が130円レンジ、三井物産が1200円前後、みずほFGが100円レンジで往来する展開が考えられる。
 国債格付け引き下げの踏み切りも「また一つ悪材料が片付いた」と捉えられ、大方織り込み済みとの見解だったようだ。欧州債務問題が難題中の難題には違いないものの、ひとつひとつ織り込んでいって片付く中で、案外下値固め・上値追いの展開も見られるかもしれない。