ついに欧州国債格付け引き下げだが……

 今日は土曜にもかかわらず何故か通常出勤となっていた。よくわからないが、つくづく気の利かないところに勤めてしまっているものである(?)。
 そして起床直後、日経CNBCをつけると画面上部に細長く速報テロップが出ていた……米格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が、欧州9カ国の国債格付けを引き下げたという(!)。とうとう来るべき時が来たというか、S&Pも昨年末に一度「やるぞ」と脅した(?)その有言実行に踏み切った点はエライというか(?)……これによって為替市場で一時1ユーロ97円20銭(!)をつけた。それも11年ぶりの円高らしいが、結局若干戻して97円55銭で今週の取引を終えている。
 ただ、今回の“S&P有言実行騒動”(?)をどう捉えるか自体、今日のところは僕的にも困っている。確かに昨日13日の欧米株で、英FTSEが前日12日比25.78ポイント下げて5636.64ポイント、米NYダウが48.96ドル安の1万2422.06ドルで引け、それなりに影響が出てはいる。が、今日帰ってから見た日経電子版でNYダウが一時160ドル弱まで下げたとあり、「そこから120ドル程戻したわけだ」とも捉えられ、やはり昨年の暮れも押し詰まった時期にS&Pが脅し、もとい、事前通告(?)してくれた効果だとも言えるかもしれない。もっとも格下げ発表の時刻自体も重要で、どうやら欧米市場の引け間際をギリギリ見計らっての感があり、そのお陰でひとまず暴落だけは回避できたのではないか……なので本当の影響は、むしろ週明けの一発目(?)日本を含めたアジア市場から出るかもしれない。