今週いつ住金株を買うか!?

 先週、欧州での2大会議……ECB(欧州中央銀行)理事会とEU首脳会議があったが、半ば案の定というべきか、世界をアッと言わせるようなサプライズ的結論にまでは至らなかった。とりわけEU首脳会議に関しては、ウチの今日の朝刊社説で「燃え盛る建物の前でダラダラと建築基準を協議するんじゃなくて、即刻目の前の消火が大事なのだ」(毎日)、「金融不安の払拭や危機克服には力不足」(読売・日経)といったように、一様に歓迎すべからざる論調になっている。結局のところ、4日に綴ったように「議論百出の末、事実上今流行りの(?)問題先送り」といった感が否めない。
 ともあれ、週明け以降の金融市場とりわけ株や為替がどう動くか……といっても大方ユーロ安円高、また欧米のみならず日本その他のアジアの株式市場も軟調な展開が続くだろう。その辺は日経13面(日曜に考える)「市場アウトルック」や日経ヴェリタス24面(マーケット)「Outlook」にある通りと思う。また、ややあって先週、丁度会議直前に米格付け会社S&Pが急に、週明けに欧州主要国の国債格付け引き下げを示唆したことや、日本でも15日8時50分に12月の日銀短観が発表になるなど、今週も見送り材料、いや、下手をすれば下げ材料には事欠かないかもしれない。
 しかし、そんな中だからこそ住金や、場合によっては新日鉄の更なる買い出動の機会を窺うことになる。先週の引け値新日鉄が192円、住金が138円だが、新日鉄はPERや配当利回りからいって「まだひと絞り必要」と睨んでいるものの、住金は瞬間130円割れがあり得るくらいで、120円台の声を聞けばまた130円台に戻す展開が予想される。だから今週は、住金が130円割れで引けた翌日に100株買いに出たいと思っているが、さて如何に……!?