今朝史上最高値→介入でジェットコースター的急落だが……

 今日も週明け月曜の朝を迎えたが、6時ジャストに自動ONさせたテレビでNHKニュースが「豪シドニー外為市場で1ドル75円32銭の史上最高値を更新」とトップで伝え、寝ぼけ眼で音声だけで聞いていて「何じゃとっ!?」……早い話、米国での「QE3」期待・観測があってドルが売られたという。
 しかしである……昼休み終了直前に日経電子版携帯用で見ると、何といつの間にか先週末28日比3円超円安の(!)79円台、対ユーロでも同じく3円超円安の110円台にまで急落していた。一体何が……すぐ電子版速報を見ると、政府・日銀が東京外為で円売りドル買い介入に踏み切ったのだという。対ドルで3円超の下げというが、シドニーでマークした最高値からは4円も下げていて、今時無駄な抵抗でしかない市場介入など夢にも思わなかった「ジェットコースター的急落」で、僕はともかく今日は金融・資本市場ではテンヤワンヤだったろう(?)。ただ、このブログを綴っている時点に至って幾分落ち着いたのか、ドル・ユーロ共2円前後円安の77円台後半・109円台前半で推移している。今回もユーロへの介入は一切なかったが、ドルにつられる格好だったようだ。
 もっとも、折角のこの介入も単独では一時的効果でしかなく、明日以降またハイパー円高に戻るのは明らかだろう。昨年から時折単独介入に踏み切っているが、何れも一時的でしかなかった……東日本大震災直後の介入だけは、欧米政府・中銀も「助太刀」してくれての協調介入だったが、今思えばそれでも然りだったから、今時単独・協調にかかわらず介入でトレンド反転など出来っこなく、無駄な抵抗とはそういう意味だ。
 なお、このことでウチの今日の夕刊各紙、日経はもちろん朝毎読も1面トップだったが、読売2面には95年以降の主な介入がリストアップされていた。昨秋9月15日が実に6年半ぶり、1ドル82円台で2兆1249億円の単独円売り介入、そして震災直後の3月18日に6925億円の日米欧協調介入、今夏8月4日にも一日の単独介入規模としては過去最大級の4兆5129億円だったと出ていた。今回の介入額はさすがに未公表だが、ウチに帰ってから見た日経CNBCでは「一説には6兆円規模」と言っていたので、そうだとすれば過去最大規模まで更新である。