日経には珍しく“予測記事”スタート。

 今日の日経朝刊28面(商品)に「市況フロントライン」という囲み記事があり、今日の“お題”が原油となっていた。NYのWTI原油先物が1バレル90ドル、また、その上をゆくロンドン・北海ブレント原油が年初に1バレル100ドルを突破して以降、春先に一旦120ドルを乗せて下落したものの、目下のところ110ドル超を維持している。そして様々な要因分析の後に、年内には「北海ブレント115〜120ドル、WTI95〜100ドルと予想」と結論付けていた。
 今月から日経本紙が紙面刷新し、社説や経済教室その他のコラム名のデザインなりレイアウトを変えたりもしていたが、今回商品面で始まったらしいこの囲み記事は「商品・サービスの市況の大胆分析・予測を随時掲載」との紹介があり、これは日経本紙としては珍しい試みと思う。毎週日曜日付の「株式・為替・債券アウトルック」という、先週の市況を振り返り週明けの先行きを読む趣旨の記事は従来からあるが、関係者のコメントを借りたりしていて、もうひとつ独自予測とまで言い難かった。まあそれも当然で、株式新聞ならまだしも、日経がましてや予測を書こうものなら影響が大き過ぎて“後が怖い”のだ(?)。
 もちろん、今後いくら刷新しても株式・為替・債券等の予測は書けなかろうが、今回比較的影響の少なかろう商品市況でチャレンジしてみようという趣旨のようだ。