衆参両院で新首相指名……しかし新内閣発足は後回し!?

 今日は週明けの仕事ということで、午前の菅内閣総辞職並びに午後の野田佳彦新首相の国会指名の模様は、ずっと日経電子版携帯用で追うしかなかった。
 ただ、その時点で読んでいる限り一点わからないのは、「確かに総辞職&首班指名は終わったが、野田氏が野党側とりわけ自民・公明との政策協議を優先し、野田内閣組閣&天皇親任式は後回し」という事態だ。従来、首班指名が終われば新首相は即刻組閣に取りかかり、夕方から遅くとも夜間にかけて「親任・認証式&初閣議」に臨む。そして我々は夜のテレビニュースでも見て、あとは翌朝、他に余程の大ニュースでも発生しない限り新聞各紙1面トップに載るだろう、新内閣の顔写真付きメンバーリスト(?)も併載される記事を読むのだ。
 しかし野田代表は新首相に指名されたところで今日は終わり(?)、組閣&親任式より先に自民・公明との政策協議を終わらせたい意向で、親任・認証式&新内閣発足は週末の9月2日ないしそれ以降という。そしてその間、野田氏がまだ正式な首相ではないばかりか他の新(留任)大臣もまだ1人もいないので、憲法第71条に基づき、もう総辞職したはずの菅内閣が「職務執行内閣」として野田新内閣発足を待つ運び……これは僕的に前代未聞である(?)。かつてあったかもしれないが、だとすれば今夕ないし明朝以降、ウチの朝日・毎日・読売・日経本紙の各紙に教えてもらうしかない(!)……「じゃあ野田氏は未だ財務相なのか」とか(?)、さもなくばこの職務執行内閣財務相は誰かとか(?)。

 そして2時間残業を終えて当然のようにウチへ直帰し(?)20時過ぎ、ウチで六法全書を広げた。もちろん憲法71条を見るためだ。曰く……
 「第71条【総辞職後の内閣】前二条の場合には、内閣は、あらたに内閣総理大臣が任命されるまで引き続きその職務を行ふ」
 条文冒頭の「前二条」とは、71条で登場している語句である以上69条と70条のことだが、69条は【内閣不信任決議の効果】についてで今回のこととはまず関係ないので、次に70条を抜粋したい。
 「第70条【内閣総理大臣の欠缺・新国会の召集と内閣の総辞職】内閣総理大臣が欠けたとき、又は衆議院議員総選挙の後に初めて国会の召集があつたときは、内閣は、総辞職をしなければならない」
 今回のこの動きはこれらの条文に基づいているが、やはり詳しい解説が欲しい(!)。なお、70条のサブタイトル(?)の中にある「欠缺」という熟語が読めなかった(?)。「缺」自体は、このWindowsXPのIMEパッドによれば音読みで「ケン・コン」、訓読みで「か(ける) か(く)」(括弧内は送り仮名)と読むらしいが……ああ、広辞苑や電子辞書のない悲しさよ(?)。やはり近日中にでも買うしかないか(!)。もしくは5月に図書館で借りた憲法専門書をまた借りればいいかもしれない。