合併2次審査、実はまだだった……9月から!?

 今日の朝日朝刊8面(経済)左端に、新日鉄・住金の合併審査を手掛ける公取委が、鋼矢板、無方向性電磁鋼板、チタン製品の3分野に関する取引実態を両社取引先から調査していて、来る2次審査に反映させる方針だとの記事が出ていた。鋼矢板の09年度シェアは新日鉄がトップの46%、次いで住金系の住金スチールが25.6%なので、合併すれば都合7割超になる。無方向性電磁鋼板はモーターの芯の鋼材で、海外メーカーが市場に絡めばシェアが低下するので実態調査する。チタン製品は化学プラントや航空機の部材で、競争制限に当たる面がないか、これも調査するという。
 昨日ここで「粗鋼生産以外の個別品目で“これはヤバイ”というのがあれば……」と疑問を呈したが、早速「まず鋼矢板」と教えてくれたようだ。これがどうしてもダメとなれば、両社にシェア低下のための是正措置を要求するという。丁度41年前の新日鉄発足前の審査で、鉄道用レールがそれにあたってしまった時の如くの感じだろう。
 ところで記事の末尾に「合併審査は6月30日に1次を終えたが、最終判断を2次に持ち越した。その2次スタートは9月以降の見込みだ」とあり、「あれっ!?……1次が済んで今2次の真っ最中じゃなかったっけ!?」と思わず首を捻った。確かに公取委は1次が済んだ直後、両社から更なる各種資料等の提出を求めていて、今回の「3分野」もその一環らしいが、2次のスタートがまだだったとは僕的に迂闊だったようだ(?)。何れにせよ、結局は来秋10月には無事合併の運びであると信じているから、2次がいつからスタートしようがブッチャケ関係あるまい(!)。