そのシェアなら独禁法抵触になるまい。

 今日の日経産業新聞16面(素材・エネルギー)に「点検 シェア攻防―本社調査」という囲み記事があり、その中で鉄鋼業界の10年度国内粗鋼生産において、新日鉄が相変わらずの1位で(!)31.5%(09年度比△0.5ポイント)、JFEスチールが2位で28.4%(同▲1.0)、住友金属工業が3位で11.6%(同▲0.5)、神戸製鋼所が4位で6.9%(同△0.1)……以下割愛(?)……と出ていた。
 目下9月下旬までかかると見られる、公取委による新日鉄・住金の合併2次審査の真っ最中だが、記事の末尾で「単純合算で延べ40%のトップシェアになり、2位以下に10ポイント強の差がつく」と締め括られていた。しかしそこで何ら触れられていない通り、40%ソコソコのシェアでは独禁法抵触にまでは至るまい。ただ、他の品目でシェアがベラボウな数値に跳ね上がる懸念があるための合併審査なので、この記事、明日以降別の品目を取り上げて「これはヤバイかも」と書いてもらいたいものだ(?)。