「東南海地震」に先手で対策を急ぐJR東海。

 今日の日経産業新聞1面トップに、JR東海が三菱スペース・ソフトウェアとリオン、ANETとの「四位一体」共同開発で、将来発生するであろう「東南海地震」のような直下型地震を2秒で検知し、電化区間への送電をストップ&走行中の電車を緊急停止させるシステムを、向こう1〜2年で実用化させるという記事が出ていた。
 未だ経験がないだけにかえって怖い面もあるのだが、乗車中の電車ましてや全力疾走中の新幹線やリニアにて地震に遭遇することほど怖いこともそれ程ない。95年の阪神大震災でも発生時刻こそ5時46分で、仮にあと20〜30分遅かったら山陽新幹線の朝一がお陀仏だったかもしれないともいわれるし、現に04年の新潟県中越地震ではこれもたまたま低速蛇行中でまだ幸いだったものの、上越新幹線で200系が1本脱線してしまっている。こうしたことから、ゆくゆく東阪間に「2本の大動脈」を抱えることになるJR東海にとって、東南海地震対策は確かに焦眉の急だ。