4〜6月期の産業景気“予報”……鉄鋼は引き続きどんより曇。

 今日の日経朝刊1面と26・27面(特集)に、昨日日経がまとめたという日本の産業30業種について、4〜6月期の景気の良否判定……天気予報になぞらえての「晴れ」「薄日」「曇」「小雨」「雨」という5段階評価において、唯一の「晴れ」が外需の旺盛な産業・工作機械のみで、あとはおしなべて五月晴れどころか先週早くも関東まで梅雨入りしたせいか(?)“梅雨空”だと出ていた。ただその「晴天下」であっても先の大震災によるサプライチェーン(供給網)不安があり、せっかくの大事かつ旺盛な需要をみすみす取りこぼさないでいけるかが勝負だといった短評もあった。
 そして新日鉄等をいだく鉄鋼・非鉄も引き続き曇り空で、やはりかねてからの原材料費の高騰と先の大震災の痛手、またアジア市場の低迷も不安要因だとしていた。ただ、それだけの懸念材料がありながら「雨模様」まで至っていないのには着目する必要がありそうで、曇り空でただただ憂鬱になるだけなのか、それとも雨粒ひとつ落ちていないから、晴れじゃないのは残念とはいえ雨具も持たずに出かけるチャンスだと捉えるのかで大きく違ってこよう。