3年ぶりの黒字&「電送新聞」で復活を期す朝日。

 今日の朝日朝刊37面(社会)と日経朝刊11面(企業1)に、共にベタながら朝日新聞社が昨日発表した11年3月期連結決算で、純利益(日経は最終損益という表現……21日付「きょうのことば」もあって?)が50億6400万円(日経は50億の黒字と、スペースの都合もあってアバウト。しかし前の期33億円の赤だったと付記)で、3年ぶりに赤字脱却したと出ていた。
 (以降は当の朝日を要約しよう……)先の大震災の影響で被災地を中心に部数減だったが、広告収入減が僅かで結局売上高は前期比0.8%減の4665億3400万円、営業利益が105億6700万円で経費節減効果等があったという。
 まあ日経と違って朝日は前期とりたてて関連事業が活発だったほどでもなく、かねてからデフレ経済であるところへ「3・11」の一撃が飛んできたから、関連記事のラッシュで追われたものの、その後しばらく減ページも余儀なくされたのは毎日や読売、日経その他も同様で痛手だったろう。しかしこのほど昨年の日経を追うように遂に電子版……いや、40年越しの時を経て電送新聞(!)を実用化させた意義は決して小さくないはずで、来年の決算にどう反映されるかはもちろん、日経も同様だが再来年以降の推移もまた楽しみである。