朝日も遂に電子版スタート!!……感慨深い40年越しの「電送新聞」実用化。

 今日は朝日・毎日共催の将棋の第69期名人戦7番勝負の第4局・2日目で、先手・羽生善治名人VS後手・森内俊之九段の、今頃もう詰むや詰まざるやの終盤戦だと思う。目下何と羽生名人の0勝3敗で(!)、今日森内九段がストレート勝ちで名人復位か、羽生名人が1勝を返すか……しかしもし名人が今日勝ってもここまで来たからには九段が5局以降で巻き返し、復位確実と見る。3冠でもある名人は棋聖・王座の2冠に後退するが、そうなると屋敷伸之九段が初昇級し佐藤康光九段も復帰するという、第70期A級順位戦が今から見ものである。
 そして朝日のWeb「asahi.com」にアクセス、棋譜をライブで見ようとしてトップページを眺めたその時だった。
 「朝日新聞が電子版「朝日新聞デジタル」 7月末まで無料」……えっ!?何ですと!?……週刊ダイヤモンド等でかねてから言われていたが、遂に朝日も電子版!?
 申し込みフォームを見ると、今日スタートで7月中まで延べ2ヵ月間無料で8月以降課金、僕のように「紙」をとっている契約者は千円プラスで利用できるといい、丁度日経電子版と同様だ。そして19時前に申し込み完了……
 それにしても昨年の日経電子版スタートもそうだが、ダイヤモンドに載っていてかねてから囁かれていた朝日の電子版……いや、41年前の1970年に大阪万博で一般公開実験に踏み切った、当時の東京芝浦電気と十条製紙との「三位一体共同開発」でできたという「家庭電送新聞」、それが遂に実用化になったともいえるわけで、そのことに触れている『メディアの興亡』(杉山隆男著・文藝春秋)を愛読書に持つ僕的にこれほど感慨深いことはない。
 ただ惜しむらくは閲覧端末に従来型携帯がないことで、PCとiPad、スマートフォンに対応している。だから僕的には日経電子版と違って朝日電子版、いや、朝日電送新聞(!)が携帯で見られないわけで、目下iPadもスマートフォンも別段欲しくないというのが若干裏目に出ている感はある(?)。