スマートグリッドにM&Aで本腰入れる東芝。

 今日の朝日朝刊7面トップに、スマートグリッド構築の一部品にあたるスマートメーター、そのスイスにある製造大手ランディス・ギア(LG)を東芝が延べ2千億円で買収する方向だという記事が出ていた。一見スクープで毎日・読売・日経本紙には出ていなかったから産経も多分……しかし東芝の決算発表があった翌10日付日経朝刊で、決算の記事はもちろんそれとは別に13面(企業1)でLG買収を既報済みで、いわば朝日の記事はその日経を追いかけた形である。
 因みにその、丁度1週間前の日経の記事では、遠く豪州のバヤード・キャピタルがLG株式の過半数を握っていたが、今回売却を決め入札をかけたところ東芝と米ゼネラル・エレクトリック(GE)が応札、同じく米機械大手ハネウェル・インターナショナル、LGと同じスイスのABBというエンジニアリング会社などが関心を示しているとしていた。
 そして今日の朝日の記事では、これまでの入札で東芝がその“大株主”豪ファンドとの優先交渉権を得ていて、早ければ今週中にも大筋合意にまで至るとし、日経の記事から話がそこまで進んでいると書いていた。だから、これもこれで日経を追いかけながら抜き去ったスクープといえる。