阪神大震災後以来の27週連続買い越し。

 今日発行の16日付株式新聞1面左肩に「週間展望」という、毎週日曜の日経朝刊「市場アウトルック」“株式の巻”(?)を大きくしたような囲み記事があるが、昨日東証が発表した5月第1週の投資主体別売買動向で海外投資家が27週連続買い越しを達成し、阪神大震災の年95年11月第4週から翌96年5月第4週までとの最多タイになったと出ていた。その年は5月第4週から10月第4週まで20週連続買い越しも記録したとあり、それらは共に大震災後の復興需要を見越した外人買いだったという。
 もっとも懸念材料を一つ挙げていて、原油等の1次産品・コモディティー価格の下落基調だ。一見インフレ懸念、物価・金利上昇懸念といった材料が消えて歓迎できるはずだが、そういったリスクマネーの引き揚げが米株安あるいは財政不安もあるユーロ安を招き、ひいては株売り材料の円高につながるという構図を描いていた。
 95年当時のコモディティー価格の推移はちょっと知る由も振り返る手段もないが(……余談だが、こういう時日経テレコン21でもあればとつくづく思う。しかし月極基本料8千数百円で、他に新聞・雑誌記事の検索コンテンツで1回検索毎に最低数十円取られるのはやはりキツイ。個人加入は余程収入がないと非常にキビシイものがある現実には泣きたくなる(!?)……)、翻って今回の大震災後においても、それを挟んで27週もの連続買い越しを記録し最多タイに持ち込んだわけだから、別に次回発表で「28」の新記録達成に期待がかかるとまで言っていないものの(?)、引き続き外人買いに期待できそうだとしていた。
 こういう他力本願は僕的に面白くないんだが、3市場売買シェア6割を占める海外投資家の動向をシカトするわけにもいかず、特に今回の大震災後の数々の人間ドラマに世界中が驚嘆かつ絶賛してくれたともいうし、広い意味での「復興支援」とばかり次回の売買動向発表で「28」の新記録達成となったら、世界中に一言お礼を述べるくらいはしなければなるまい。