鉄鋼株下げキツし……しかし依然大チャンスの証。

 今日の日経朝刊19面(マーケット総合2)に、今月に入ってからの株価調整局面で、とりわけ証券セクターはもちろん鉄鋼・造船という順で下げが目立っているという記事が出ていた。鉄鋼に限れば東日本大震災直後にあたる3月15日から5月2日まで、復興需要を当て込んだ買いで26.10%上げたものの、2日から昨日までに3.54%下げて、買い一巡したところで利食い売りを浴びたようだという。もっとも本文では鉄鋼株といっても新日鉄や住金等の高炉セクターではなく、東京製鉄や大和工業といった電炉セクターに触れていて、東京製鉄が6%、大和工業も8%、それぞれ下げたとあった。
 ただ高炉セクターも確かに下げが目立っており、昨日の相場表を見ても新日鉄や住金、神鋼、JFEと主だったところがなるほど利食われている雰囲気だ。のみならず、今日も今日とて我が新日鉄は更に4円続落し、250円ライン割れの248円で引けた。株式新聞WebでMSチャートとそのコメントを見ても、テクニカル的に未だ下げ余地があるようなのに加え「上値には戻り売り待ちあり」ともあり、下手をすれば長期的調整が不可避とも取れる気がする。
 しかし未だ千株単位ではない50〜100株単位でチマチマ買っている(?)僕的には、いわば依然として中長期的視点における大チャンス継続中の証ともいえる。目下新日鉄・住金合併の材料は、公取委の審査スタートと平行して両社の協議も真っ最中なせいか鳴りを潜めているし、それでも両社は審査如何がどうだろうと、世論が何を言おうと、大震災後の痛手からの復活に手間取ろうと、来秋実現は微動だにしないはず……まずこの1〜2年それを信じる者が早くて4〜5年後には勝利をつかむと思う(!)。