約3年ぶりのガソリン高に喜ぶ面あり。

 今日の日経朝刊27面(商品)に、ガソリンのスポット取引価格が下げ止まらないという記事が出ていた。スポット取引とは「石油元売り会社の余剰品→商社・卸会社→大手販売店等」という図式の転売をいい、1.大震災の影響で石油精製能力の1割強が未だストップという需給ギャップ、2.かねてからの原油高に加えて最近の円安も加味され輸入コスト増、といったことで、「供給量減」「原油高」「円安」の高騰要因三拍子が見事に揃っている。そしてそれがGSでの店頭価格に波及、4日時点でのレギュラーガソリンの全国平均価格が震災前より6.3円高いリッター151.8円で、確かこの数値は3年前の7月、NY原油先物市場のWTIが1バレル147ドルの史上最高値に及んだ“第3次オイルショック”の際に匹敵するはずだ。
 しかしその時もそうだったが、今回もガソリン高はどちらかといえばむしろ歓迎したいくらいである。とにかく僕的に昨今のクルマ事情に立腹している一人だからで、所構わず相も変わらず続発する酒気帯び運転や、そこまでいかなくとも徒歩や自転車で通行する際にクルマが前から後ろから横からチョロチョロ出現してくるのが、時々感じる俗に言う「ヒヤリハット」もあって苦々しいのだ。まあ自分がクルマはもとより免許すらないのが恨めしいのも少々あるが(!?)、未だクルマによる人身事故に遭ったことがない分文字通り救われているものの、もう少しクルマより自転車、更に自転車より歩行者を重視できるように、それこそ明日にも道路交通法の厳罰化へ向けた改正と、各地の警察署の道路交通取締セクションによる取り締まり強化を求めたいくらいだ。