今日配当落ちされるかの不安が一時あり。

 今日の日経朝刊17面(マーケット総合2)中ほどに、東北震災の影響で仮に株主総会の急な延期があれば、迂闊に今日以降持ち株を売却すると配当を受け取れない憂き目に遭いかねないという記事が出ていた。総会延期によって当該企業が配当受領権を確定する「基準日」の変更もあり得るとして、東証大証が注意喚起しているという。会社法では事業年度の締め後「一定の時期」に株主総会を開く義務を規定しているが、法務省の見解で「別に一定の時期これ即ち3ヵ月以内」というわけでもなく、災害等で開催困難な場合、可能になったところで開催しても法違反にはならないらしい。
 昨日の立会いが3月期末配当受け取り権利最終日で、今日配当権利落ちがあるはずなのだが、「ともあれ我が新日鉄は……!?」と今日の日経夕刊並びに株式新聞Webの相場表を見てホッとした。前者に◆マーク(配当権利落ちで前日比安)、後者に銘柄名の横に◇マーク(配当落ち)がついてあったのだ。新日鉄は今期3円配当で減配・無配の配当異動は一切発表しておらず、本社も都心にあるので総会も例年通り開かれるはずで、今日の記事のような事態は起こらないと見ているが、明日以降日経その他の新聞なり新日鉄HPでのプレスリリースには一応気を配った方がよさそうだ。まあ、もっとも今持っている100株は余程暴騰しない限り売り出動には出ない方針なので、尚更今回の記事は関係なさそうだが……
 なお、その会社法の条文がどこにあるのか、この文を綴り終えた後に探すからには六法全書で必死になって探さなきゃと思った末(?)第296条(株主総会の召集)第1項に「定時株主総会は、毎事業年度の終了後一定の時期に召集しなければならない」とあった。もっとも株主総会に関する条文なので、会社法の目次の「第4章第1節第1款 株主総会」をあたれば、冒頭直後にあったせいもありすぐだった。