「企業再編(期待)」が今年の相場のキーワードか……?

 今日の日経朝刊3面(総合)に、昨日の東証日経平均が3日比112円16銭高の1万0543円52銭で引けたという1面にあるベタ記事の関連で、市場では「新日鉄・住金」の次なる企業再編はいずこの業種で起こるかで持ちきりだったという記事が出ていた。昨日のところはとりあえず非鉄・金属、パルプ・紙、化学といった業種が連れ高したとあったが、一方でサントリーとキリンのように最近そういった再編話が持ち上がっては白紙還元になったりするケースもあり、週明けそれらの利食い売りもあり得るともあった。
 昨日新日鉄・住金の両社が公正取引委員会に赴き、独占禁止法に基づく合併審査を申し入れたが、次に9面(企業総合)を広げると、審査に費やされる期間が通常120日(4ヵ月)間なのが今回は下手をすると2.5倍の10ヵ月、即ち事実上年内一杯かかるかもしれないとも出ていた。公取委にしても既に40年前に新日鉄自身について……つまり合併前の八幡製鉄と富士製鉄について審査した実績とノウハウがあるはずなのだが、確かに当時とは経済環境の何から何まで違い過ぎるし、グローバル化が進展する中での国際情勢をも勘案しなければならないので、結局現行の独禁法が使えるか否かにまで進展しては頭を抱えることになるかもしれない。