新日鉄四半期決算発表……その後も株価下落。

 15時の休憩中、いつものモーニングスター・モバイルでやっと確認できた……新日鉄の今期第3四半期連結決算(10年4−12月)並びに今期末連結業績予想が発表になった。時刻は13時30分だったらしいが、終値だけSBI証券携帯サイトで見ると285円の6円安と出ていた。4本値と共に後述するが、発表後もズルズル下げていった感がある。
 まず第1〜第3四半期半期決算で売上高3兆252億3500万円(前年同期比21.7%増)、営業損益1520億8600万円の黒字(前年同期は316億2400万円の赤字)、そして期末予想が同様に4兆1000億円(前回予想比500億円減、前期比17.6%増)と1650億円の黒字(前期比5.1倍)という。また、お待ちかねの期末配当額は(?)3円にほぼ決定と言って良さそうで、前期1.5円だったので2倍増配である。これで配当利回りは今日の終値ベースで1.05%となる。
 今期経営見通しとしては、アジアを中心とした外需が好調な反面、国内は低迷気味、現在進行中の11年1−3月期での昨今の主原料価格の上昇も想定した期末予想だという。
 次に日経電子版携帯用を見ると、売上高3兆252億円(前年同期比22%増)、経常損益1883億円の黒字(同436億円の赤字)、10−12月期だけの経常利益は535億円で7−9月期比での伸びは見られなかったという。また1−3月期のそれは317億円と更に下がる見込みとしていた。そして発表の席上、会社側は「豪州洪水の影響があって、3月末までは大丈夫だが現時点で4月以降は見通し不透明」といったコメントがあった。
 ここでちょっと余談だが、22日に触れたPERとPBRのデータ同様、こうしてみるとモーニングスター・株式新聞と日経の違いがここでも鮮明である。同じ項目ながら日経の方がアバウトだったり(?)、営業損益か経常損益かだったり……まあ、共にとってる以上別に構わないが(!)。
 そして帰宅し株式新聞Webで今日の相場表を見ると、4本値291・292・281・285で6円安、出来高4608.6株で5日移動平均比1120万株ほどの乖離、株価25日移動平均乖離−2.9、RSI42、PER13.7、PBR0.9。ただ配当の項目が依然空欄だったのは解せない……先述通り3円で事実上もう確定しており、仮に減配等の配当異動があっても即刻直せばいいだけのことではないか。
 あとSBI証券のWebで、別にログインしなくても分刻みのチャートが見られるのだが、それによればどうやら13時半の発表と同時に400万株強売られ、281円まで下げたのがその4本値の安値になったらしい。
 「時に山川君、今日株買い出動に出たの?」
 「いや、昨晩考えたけど結局見送った」
 「ふ〜ん」
 「日曜に今日の後場で買うや否やって言ったけどね、決算発表の時刻が読めなかったし」
 「13時半って取引時間中なの?」
 「そう、後場のね。後場スタートが12時30分だからジャスト1時間後……まあどっちにしたって一段安を見込んでというか、願ってというか(?)……それで来週以降に見送った」
 「山川君ってやっぱ抜け目ない!!ってゆ〜か、空恐ろしい感じがする……」
 「何で?」
 「最初『今の株高はブッチャケ迷惑だ』って言ってたじゃない?」
 「ああ……まあオーストラリアの豪雨・洪水、そしてその要因も含んだ原材料の調達難やそのコスト高騰までは知らなかった、読めなかったけどね」
 「そしてさ、『290円台前半でナンピン入れたい』って言ったと思ったら、今日90円台ばかりか80円台も割りそうな感じだったじゃない!?」
 「そうねえ〜」
 「まさに山川君の思惑通り……!?」
 「まあ、ほぼ読み通りなのかなあ……あとはいつ底値を付けてズバッとナンピンを入れるか、タイミングの見極めだけだね。ようやく配当額も3円って事実上決まったし……ただテクニカル的には、まるで濡れたゾウキンをまだまだ絞れるが如く、下げ余地があると思うしなあ……僕的に一応の下値のメドは、昨年10月29日と11月1日に一時つけた250円ジャストと思ってるけどねえ……あと30円、さあどうなることやら」
 「もお〜返す言葉がないよお!?」
 「……そうかわかった!」
 「何!? 突然どうしたの!?」
 「新日鉄株で儲けないと、高田みづえさんのLPは手に入らないってこと……そういう思し召しってゆ〜か、そういう試練なんだよ」
 「もお〜山川君ったら……でも逆もありかもよ。わたしのLP手に入れてくれたら株高になるかもって」
 「まあ、どっちかかな。もっとも1000株単位ですら10円上がって1単位あたり1万円のキャピタルゲイン(税・手数料等抜きの単純値上がり益)だし……ましてや目下の通り10株単位でチマチマしてたらねえ」
 そういえば、未だみづえさん夢に出ず……今年の初夢に強引にとってあるというのに(!)