新日鉄株を28日後場寄り付きで買いか……?

 今日も日経2紙(本紙・ヴェリタス)の市場アウトルックを読んで、ツラツラ考え込んだ。まず本紙8面(レビュー&プレビュー)で、今週は日経平均的には目先調整局面入り、円ドル相場的には引き続いて81〜83円レンジでのもみ合いだろうと出ていた。今週は10年10−12月期決算発表ラッシュで、しかし好業績発表であってもそれはかなり織り込んだとの見方が多く、逆に売られる……そういったことが第一にあって株価が調整に入ろうというわけだ。
 ヴェリタスでも似たようなことが述べられてあったが、21面(MARKET and DATA)の「Outlook」で、昨年11月上旬に米国での量的緩和第2弾(QE2)を契機に、年明け早々から好調で来た日経平均がここへ来て調整入りしたかに見える。20日に東証が発表した1月第2週(11〜14日)の投資主体別売買動向で、海外投資家が2999億円の買い越しで11週連続、しかもここ4週は額自体も増え続けてきた。ただ結局「11週前これ即ちQE2スタート」というわけで、海外投資家は出遅れ感のあった日本市場に緩和マネーの「若干のお裾分け」をしたに過ぎないのが実情のようだという。米国時間25日にはオバマ大統領による一般教書演説があり、1.企業減税等に踏み込めばドル買い円売り要因、2.財政赤字削減の強調だと金利低下から逆にドル売り円買い、といったシナリオが考えられ、1.は株価上げ材料で2.はその反対、としていた……因みにそうなると大統領の演説要旨は、明々後日26日朝刊での速報(……新聞にしてみれば、時差と締切の関係でかなりテンパってしまうかな?)、またはそれが到底無理なら26日朝のNHKその他のニュースなり日中に電子版、そして後刻夕刊でジックリ、ということになるか。
 今年の大発会からいきなり快調だったのは、そういった海外投資家の動向は然ることながら「今年の干支がウサギだから」というのが唯一の材料という穿った見方もあるかのようで、海外投資家の「ブッチ」も今週は加速してもおかしくあるまい。
 ただ我思う……新日鉄の10−12月期決算発表が週末金曜の28日で時刻が何時何分何秒かまでは知らないが(?)、好決算発表直後、待ってましたと売られたところへナンピンを入れられないかという気がする。SBI証券のS株投資は基本前場または後場の寄り付きでの成り行き買いで約定するルールで、当日の決算発表が午前中ならありがたい、午後になってしまうと土日を挟んで材料がジックリ浸透し、週明け下手をすると反発したところを買ってしまう憂き目に遭いかねないという、単位株取引だとまず必要ない読みまで入れなければならない苦労がある。
 今日、それら日経のアウトルックを読んだ時点では、場合によっては発表当日28日の後場寄りで約定するように仕向けても面白いと思ったのだが……さて如何に?