新日鉄株押し目買いのチャンスを窺うべきか…?

 先週は軒並み、幸い発熱だけはなかったものの風邪の体調不良に見舞われて、ブッチャケさすがに新聞に目を通すのもつらければ、更にそれらからここへDataBaseとして落とすのも困難だった。
 そこでまず昨日発行の13日付株式新聞の相場表を眺めたい。先週末の新日本製鐵株の4本値は302・304・297・297で5円安、株価25日移動平均線乖離も0.1にまで縮まり、11日にああも10円以上値を飛ばしたのは結局何だったんだ(?)という結末だった。出来高は3907.8千万株で第6位、PER14.3倍、PBR1.0倍とこの辺はさすがハイパー大型株(!)あまり変動はない。そして株式新聞WebでMSチャートを描くと、短期・中期の移動平均線が共にケイ線に寄り添っていて長期線のみまるで低空飛行(?)、長期トレンドからはかなり乖離している様子がうかがえる。そしてMSテクニカルスコア66で「もう一段高なら過熱感が出るので様子見がよかろう」との短評があった。
 次に今日の日経朝刊8面(レビュー&プレビュー)の「市場アウトルック」……“株式・為替の巻”(?)を総合すると、今週の日経平均は上値を試す展開で市場関係者の間では10300〜10700円レンジで推移するとの見立てだ。円ドル相場が今週もみ合いの動きで82〜84円レンジだろうというのが大きいようで、米国での企業の決算発表で好内容が相次げばドル高円安から日経平均その他株高につながろうという。
 そして今日発行の日経ヴェリタス第149号(16〜22日)19面(ランキング)で、1ヵ月前の12月13日からスタートした新株価指数「日経中国関連株50」の構成銘柄について、人民元相場が弾力化される頃の昨年6月18日を起点とした株価騰落率がランキングされてあり、新日鉄が45位という。昨今の円高で輸出鋼材の価格競争力が低下し、かの国も金融引き締めに動いたことがあるからで、中国その他アジア向け輸出が売上の4割程を占め、最早株価も中国次第でどうにでもなってしまうという。
 こうしたことから、今週の新日鉄株は再度300円ラインに挑み値固めに腐心するのか、ライン突破どころか更なる下げを含めた調整に入るのか、何れかだとの見立てでいる。今週は目下SBI証券に「買い置き」してある5株を当然引き続き保持で、僕的には290円台前半で押し目を入れられないかどうかを探ることになる……果たしてそれは贅沢だろうか、アッサリ実現するだろうか?