日経産業の記事で株価が動く。

 今日の株式新聞最終12面にある「ミニミニ情報」というベタ記事コーナーで、ジャスダック市場のオンキヨー(6628)が昨日も続伸、材料として昨日の日経産業新聞4面(デジタル・ハード)に出ていた記事だという記事が出ていた……ややこしいが(?)、要は従来手薄だった法人向けPC事業を拡大し、14年にも法人向け売上高140億円程度、総売上高400億〜500億円を目指すとしているといった内容だった。
 ただ株式新聞7面にある相場表で4本値を見ると「143・153・139・140」で先週末24日比2円高と出ていて、確かにそれが材料視されたかどうか一時15円高の153円にまで1割方値を飛ばしたものの、すぐ利食いを浴びた様子がうかがえる。しかもPERが66.0倍と、今日の日経朝刊14面(マーケット総合1)の「東証ジャスダック時価総額・利回り・PER・PBR」の欄に出ていたJQ平均倍率26.77(前期基準)・15.03(予想)を超えており、割高感があるのかもしれない。
 今日のその株式新聞のミニ記事は、昨日の市場で日経産業の記事が材料視されたか否かはともかく、株式新聞自体が今後とも有力な材料としている証左なのかもしれない。株価を動かす材料となる記事は今も昔も圧倒的に日経本紙に多いが、朝日等の一般紙はさることながら日経産業にも時としてあることがわかったのはまた一つ収穫だった。だが、僕がとっていない日刊工業やフジサンケイビジネスアイを材料にされるとお手上げだが(?)。また、もっとも僕はJQ……かつての店頭市場には興味ないが(!?)。