目下の「日経新聞の読み方」最良書(3部作)か。

 今日の日経朝刊5面(国際)下5段分のスペースに日経BP社刊行の書籍広告が出ていて、その中に『日本経済が手にとるようにわかる本』(経営コンサルタント小宮一慶著)という「この1冊で日経新聞がもっと面白くなる!」のCF付きで紹介されていた。この人の同社の本は既に春先に『日経新聞の数字がわかる本』『日経新聞の「本当の読み方」がわかる本』を購入済み、且つ目下読破中で、広告でも謳われていたが言うなればそれらの本が「ホップ」「ステップ」で、今回上梓の本が「ジャンプ」という見事な「3部作」になっているようだ。
 言うまでもなく日本経済のカテゴリーと言っても余りにも広過ぎるので、この最新刊は著者なりに最重要と思われただろう6テーマ……貿易・GDP・財政・貯蓄・金融危機円高に的を絞ってこの人なりの読み方・考え方を提示しているのだろう。なかんずくあの「アンチ日経」のジャーナリスト(?)東谷暁氏も例の『日経新聞を「正しく」読んで最新経済に強くなる本』(草思社)の中でこの人の著書をそれなりの評価をしていたので、目下日経初心者はさることながら、変にベテランになってしまって袋小路に迷い込んで自縄自縛に喘いでいる僕(?)のような人間にも「救世書」と言えよう。
 因みに『日経の「本当の読み方」〜』によると、この人は自宅で日経本紙と読売、そしてコンサルタント事務所で日経産業をとっているという。そして一般紙が読売なのは大した理由がなく、かつて留学先の米国で衛星版として手に入ったのがたまたま読売だけ、以来その習慣で来たのだという。
 「へえ〜!? そのコンサルタントさんは2〜3紙で間に合ってるって言うのね」
 「あっ、みづえおかみ、今日の九州場所千秋楽並びに今年1年お疲れっす!」
 「いやいやありがと、山川君。まあ今年は、山川君にもこないだこのブログで直々に叱られた2人のこともあったしね…」
 「とにもかくにも来年ですネ……僕も違う意味で他人のこと言えないけど」
 「じゃあ来年以降、もしわたしを鹿児島まで『新幹線エスコート』してくれる機会があっても、“朝(夕)刊みづえ”が山川君に奢ってあげる新聞は日経本紙と日経産業と南日本だけでいいかなあ? 大体山川君やっぱ新聞とり過ぎかもよ?」
 「そ、そりゃないよお〜!! オネダリしてみっともないかもだけど、朝日・毎日・読売と日経ヴェリタスも!」
 「もお〜冗談よ冗談。好きだった彼女に『起死回生の一筆』を綴った山川君にとって、それらも格別の重みがあるってわかってるからさ」
 「あっ!……あれからもうすぐ19年になるけど、そこをわかっていただけていたら僥倖ですっ!」
 今年の春先だったか「(新聞週間インタビューで出てきた)小泉今日子とは新聞談義になろう筈がない」と断じたことがあったが(!?)、『高田みづえの相撲部屋おかみさん』の中で「子供の頃7年も“朝夕刊みづえ”だったし、おかみとして毎朝早起きするようになってからも仕事が一段落したら新聞に隅々まで目を通す」と綴っていた通り、みづえさんとなら十分談義になりそうだ(!)。
 「…って言いながら、山川君、愛読書をタテにわたしをイジメちゃいやよ」
 「あんまり立て板に水に喋っちゃいけないってことネ」
 「そういうこと」
 「じゃあ僕は基本訊かれたことしか言わないことにするよ」
 「いつか先にその『起死回生の一筆』とやらを、わたしにも読ませてね。先だってのブログは抜粋だったでしょ」