すなわち「ハイパー円高終焉の兆し」か……?

 今日の日経朝刊1面トップに、昨今の急激な円高ドル安にようやく歯止めがかかる兆しが現れたといった記事が出ていた。一番の根拠は11月初めの米FRBによる追加金融緩和を、先般の韓国ソウルでのG20にて面と向かってではないものの、特に新興国が米国に対して間接的に批判を繰り広げたことで、もうそれ以上の追加緩和はなかろうという観測がある。そして今日も今日とて1ドル83円割れにまで円安が進行し、もはや史上最高値79円75銭へのチャレンジどころか……いや、79円の声すら聞かれることなく去る1日に直近の最高値80円21銭を付けた後は、80円ライン手前で円反落にUターンしたことになる。
 まあこの記事は企業の大半が喜ぶ記事をと書いた「気休め記事」「提灯記事」という悪口も出かねない内容だが、それでなくとも所詮やはり根拠やイワレのない、実需の伴っていない円高だったということだろう。