日経データベースによるGDP予測。

 今日の日経朝刊5面(経済2)左中程にほんの小さくだが、かつての日経データバンク局改め(98年3月にマルチメディア局との統合でできた)電子メディア局が本社から分離・分社化して発足したという日本経済新聞デジタルメディアが昨日、データバンク局時代から引き続き運用しているデータベース「NEEDS」によって、別に昨日の内閣府の発表に準じてでもないだろうが来年度も含めた日本のGDP(Gross Domestic Product:国内総生産)予測を立てたという記事が出ていた。

 それによれば、次期四半期の10−12月期は実質と名目で案の定1.2%・1.1%のマイナス、とりわけ個人消費公共投資でそれぞれ2.0%・3.5%の落ち込みという。そして10年度通期では実質2.3%、名目0.6%の辛うじてプラスと出たが、来期11年度は実質1.0%プラス、名目0.2%マイナスになろうとのことだ。まあ、後日にでもおいおい、朝刊の『経済教室』や1面トップの「景気動向取材班」によるレポート等が載るだろうから、改めて「検証&ガチバトル」に励むことになろう。

 余談だが同社ホームページによれば、その電子メディア局からデジタルメディアという新社へ分離・分社化されたのは4年近く前の07年1月のことで、日経本社が100%出資の完全子会社だ。そしてNEEDSとはNikkei Economic Electronic Detabank Systemの頭文字を取ったネーミングで「ニーズ」と呼ぶ。それは大阪時代のことだが、あまりにもカッコいいネーミングなので(!)密かに「紙の日記」のタイトルに拝借(盗用!?)した時期があった。

 だが本ブログのタイトルで名乗らせてもらっている「ANNECS」は、言わば日経がそこから「EDISON21」に脱皮した際の抜け殻……それを拾って付けたということで、そこは僕が20数年来の日経読者でもあるという恩着せがましさ炸裂ではないが、それと平行して20年以上『メディアの興亡』(杉山隆男著・文藝春秋)を愛読書に持つ身の上でもあり、後生なので何卒「往年のANNECS精神、DNA of ANNECSを受け継いでいる」とお許し願えれば幸いである。