次の10−12月期や11年1−3月期は共にまさに「お寒い」か?……GDP。

 今日の朝8時過ぎか、内閣府が発表した7−9月期の実質GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)速報値は前期比0.9%、年率換算3.9%、それぞれプラスになったという。実質では09年10−12月期以来4四半期連続のプラス成長、名目も同期以降では前期のみ残念ながらマイナスだったものの7−9月期は2.9%のプラスに転じたという。
 ウチの夕刊で毎日・日経がトップ、朝日もサブトップ、タダ読み中の読売は今日も配達員さんの失念か届いていず不明(?)、東京はとっていないので同様だ。いずれにせよ、手元の3紙共にスペースの大小があれど本質的な面では同じなので、以降こういう時には基本的に1・3面に渡って解説付きで載せる日経を見ながら綴りたい。
 とはいえまあ、先般発表の主要企業の4−9月期中間決算よろしく「今夏の猛暑」「エコカー補助金&家電エコポイントといったエコ特需」「タバコ増税前夜までの駆け込み需要」といった点が大きかったようである。だから10−12月期は当然それらがないために反動があって、マイナスも不可避だろうとの見立てになる。というか日経1面にある解説でノッケからいきなり、「このパーセンテージは現在の日本経済に見合っていない」と言い放つくらいだから尚更だろう。
 ただ3面に一応日経なりに、仄かではあるが「希望の灯」は点してくれている。それは、一つの焦点として11年1−3月期以降の回復力とりわけ海外経済を挙げていて、米国でのあのFRBによる追加金融緩和の効果が出始め、中国等の新興国が需要を下支えし、そこへ日本で補正予算が執行されれば何とか……というものだ。
 しかしそれでも……そういえば気象庁が先般発表した日本の今冬は、あの今夏の猛暑からのジェットコースター的寒暖の差が著しく、平年並みか若干寒いらしいという。とにもかくにもあの猛暑が未だ頭にこびりついていて、最早トラウマにもなっていようから体感的な面も大きいと思うが、それに引っ掛けるのは文字通り薄ら寒いものの、今年度下期のGDPも平行して「お寒い」ものになりそうだ。