先週の「アウトルック・為替」は遂にハズレたが…

 先週7日付日経朝刊8面(レビュー&プレビュー)の「市場アウトルック」、結局「株式」は的中だったが「為替」は遂に不的中だった。まあ、そんなこともある…いや、今までのハイパー的中率が驚異的に過ぎたのだ(!)。その時は「日経平均は堅調に推移しよう」という一方「円高ドル安の流れも続こう」としていて、一昨日金曜12日時点で日経平均こそ98円82銭高(△1.03%)の9724円81銭だったが、円ドルがこれも一昨日述べた通り円高基調どころか1ドル82円ラインにまで調整的な下げに転じて、結局81円85銭となった。
 そして今日は10面にあったが、今週株式は「引き続き米景気並びに為替動向に左右されて、調整色の濃い相場展開が見込まれる」、為替は「引き続きやや円安傾向か」といった主旨だった。日経平均に関しては5週前か、紙面に出ている直近6ヵ月間の週足チャート(終値ベース)と6週・13週の2本の長短期移動平均線で、「短期」が「長期」を突き出る形で今後の上げ基調のサインとされるゴールデンクロスを示現して以来(10月10日参照)、何だかんだとテクニカル通りに推移している(?)。しかしやはり紙面で言う通り、今週はこれ以上の上げ基調は確かに考えづらい。軒並み好決算だった4−9月期中間の発表ラッシュが済み、やれそこにハイパー円高を織り込んでいないとか、やれクルマに続いて家電のエコポイント特需もそろそろ幕だとかで、11年3月期末の恐らく芳しからざる決算を織り込み始める番だろう。