ハイパー円高もようやく終焉か、まだ第2幕があるのか…

 円ドル相場がここ数日、史上最高値1ドル79円75銭の突破を試すどころか逆に82円台に反落している。81円ラインの攻防どころか82円ラインにまで……これは水準訂正なのか……?
 今日の日経朝刊5面(経済2)に、それは先般の米FRBによる追加金融緩和によって長期金利が底を打ってきたのが背景にあると出ていた。一昨日10日発表の米新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、依然失業率が9%台半ばながら雇用情勢の好転期待もあるという。
 こうして見ると「遂にハイパー円高終焉か」とかなりの方面で歓喜の渦が巻き起ころうが(?)、確かに実効為替レートからはまるで株式指標のPERが物凄い倍率を示現しているかのようで、早晩円反落は十分あり得たようだ。大体円買い材料が今までどこにあったのか未だ謎で、これもまるで一昨年夏の「第3次オイルショック」……NY原油先物WTIが1バレル147ドルにまで急騰したのが、案の定結局は実需を遥かに超えた投機資金流入に過ぎなかったことに似ていよう。
 であれば、よもや「ハイパー円高第2幕」などあろう筈もないと思われるが、さて如何に……?