世界の株式市場(日本以外)の復活はひとまずメデタイが…

 今日の日経朝刊1面トップに、世界の主要国における株式市場の時価総額が2年4ヵ月ぶりの高水準、丁度リーマンショック直前から更に6兆ドル上回り推計52兆ドル強(約4200兆円)にまでなったという記事が出ていた。日経が国際取引所連盟(WFE)月次集計やMSCI世界株価指数から推計したといい、中印や東南アジア等の新興国の伸びが顕著でそこからの反射的効果か欧米等の先進国にも恩恵が行き渡る格好なのに対して、しかし一方の日本は日銀の追加金融緩和にもかかわらず出遅れ感が顕著、9月以降中印独米の順位で11〜15%の上昇なのに対して日経平均でやっと6%の上昇にとどまっている。それは一つに、当ブログでは触れなかった東電等の大型増資がマインドを冷え込ませている面があるという。
 記事中には「世界の株式時価総額」という、WFE調べの月末ベースで08年1月から今月(直近時点)までの2年10ヵ月程の月次棒グラフもあり、確かに08年秋のリーマンショック以降で直近のボトムが09年2月の30兆ドル割れで(28〜29兆ドルか?)、そこから徐々に回復を遂げてきた跡がうかがえる。