事実上の円高礼賛……日経産業の一コラム。

 今日の日経産業新聞最終20面にある例のコラム「眼光紙背」に、目下の「円高脅威論」の是非…いや、「非」についての批判があった。逆に言えば実質的に円高を礼賛している格好になるか……
 あのプラザ合意から25年経つが、この間それを何度も議論してきた一方で、日本企業はただ無為に過ごしてはいなかった。「増」は海外生産、「減」は国内でのコスト……確かに現下のハイパー円高のマイナス面の存在は否定しないが、かつて程のダメージはない。
 反対に仮に今1ドル200円のハイパー円安になったら……?お次は「円安脅威論」か……?輸入物価高騰で猛インフレ、今と真逆で円が各国通貨に対して全面安なので日本企業買収されまくりのすけ(?)……こうして「やっぱ円高が良かった」としみじみ振り返り、また無い物ねだりが蔓延する。
 なるほど!である。いつかも言ったが、日本経済がこういった体たらくにもかかわらず、曲がりなりにも円を買って下さるお客様が後を絶たないのは、やはりまずは有難いと感謝申し上げなければならない。然る後にデメリット撲滅に励むべきなのである。