「一直線に事実上決定」がなぜ「悪材料」なのか…?

 今日の日経朝刊16面(マーケット総合1)に、昨日の東証でのJR東海株について「6%安の大幅続落。市場では『一直線に決定したとはいえリニアはやはり資金的に厳しく、将来の増資の可能性あり』」として、もし増資となれば1株利益等の株式価値の希薄化につながる懸念があると出ていた。
 そんな市場の見方に対して、僕的には一言で言って「見当違い&読みが先走り過ぎ」である。そもそも13日付日経夕刊1面トップのスクープの時点で、鉄道の日鉄道記念日)でもある翌14日は明らかに買い出動に打って出れた筈だ。ましてや昨日下げたというのは、逆に絶好の「押し目」「ナンピン」の入れ所ではないのか。
 JR東海日経平均採用銘柄なので、すぐさま21面(証券3)を広げ、例の新装の「クローズアップ日経平均」を見ると、昨日の引け時点でPER13.5倍、PBR1.2倍、配当利回り1.48%と出ていた。そして東証の平均からすればPERが半分、PBRと利回りも平均並みで、これらだけで判断すれば買い余地があるといっていい。まあ確かにテクニカル的に……と言いたいのは山々だが、ケイ線を付けてないわ、『日経会社情報』最新号も遺憾ながら手元にないわで、無責任にも何とも言えない(?)。