リニアに関する朝日社説。

 今日の朝日朝刊3面の社説2本目に、13日付日経夕刊1面トップのスクープ通りに昨日、国交省の審議会がリニア中央新幹線・東京―名古屋間のルート3候補の中から「一直線ルート」の採算性を試算し優秀性を示したという論説があった。
 とはいえ、まあ言ってみれば数々の既報の総まとめに過ぎず、強いて言えばJR東海が東阪間の建設費8兆円超を自前で捻出するというのが「前代未聞」と感嘆していたくらいだろうか。しかし冒頭で「壮大なプロジェクトに注目」とあり、古今東西を通じておおよそ壮大なプロジェクトは前代未聞とセットである。かつての日経のANNECS、そして同時期に進められた当の朝日のNELSONの両プロジェクトだってそうだったろう。
 確かに5兆〜8兆という超巨額の自己負担は、驚天動地、前代未聞である。かつて東海道新幹線、あと東名高速もそうだが、建設費を世界銀行(IBRD)から借りて後年無事返済した実績もあるし、そういったことも視野にはないのだろうか。まあ、現在のJR東海は当時の国鉄道路公団という公社・公団とは違うから、出来ればそうしたいのは山々だがダメなのだろう。