「日経新聞批評本」の次は「日経新聞解説書」か…?

 今日の日経朝刊2面(総合・政治)下のところに「草思社の最新刊」の広告があり、その中に『日経新聞を「正しく」読んで最新経済に強くなる本』(東谷暁著)が紹介されていた。
 フリージャーナリスト東谷氏といえば、上梓してもう5〜6年になるか『日本経済新聞は信用できるか』(PHP出版)があり、更にその前後して月刊『Forbes日本版』で、架空というもののやはり日経を題材にした小説『乱気流(上・下)』を上梓した高杉良氏との「日経批評対談」(?)も繰り広げられていた。両著書共ご多分に漏れず未読破で(?)5年以上も放ったらかしは遺憾だが、当時までそうした論調の雑誌・書籍が皆無だった筈で、今も貴重と思って手元にある。
 今回の新刊も題名で「正しく」と強調されているところを見ると、電子版対応もなされる一方でキッチリ5〜6年前の続編の趣があるようにも感じた。
 ちょっと余談になるが、兼ねてからよく「日経新聞を読みこなすのに、日経新聞のみを読んでいてはいけない」と言われる。一見矛盾しているようだが、要は最低1紙、何か足した方がいいという意味で、それこそ朝日でも読売でも他の地方紙等のセット紙でも何でもいい。僕なんか目下朝日・毎日を足しているのは、日経が是非を別にして企業寄りイコール、ハッキリ右とまで言わないまでも少なくとも左ではないからで、朝毎が未だ左か否かは議論の余地があろうにせよ僕はそう思っているに過ぎない。